昨日公開になった映画「億男」をさっそく見てきたので感想をまとめてみました!
どんなストーリーなのか何もしらずに行ったのですがストーリーよし、演技よし、家族や友人との絆も感じてじんわりとしみる良作でした!
「億男」とは
もともとは君の名はの大ヒットで有名になったあの川村元気さんが書いた小説を原作として映画化されたものになります。
2015年には、本屋大賞の10位に入賞もしているそうです。
あらすじ
3000万の借金を背負い、妻と娘と別々に暮らす主人公一男(佐藤健)。
借金を返すために昼間は図書館で、夜はパン工場で働くもすべて返済するまでにはあと30年くらいかかるという厳しい現実を生きています。
それでも借金を返し終わったら妻と娘とまた一緒に暮らすことができる。
そう信じて一男は頑張ります。
そんなとき、偶然宝くじのチケットを譲り受けなんとその宝くじで3億円を当ててしまう。
3億円があれば借金も返すことができるし、そうすれば家族ともまた一緒に暮らすことができる。
と心はずませるものの、宝くじで大金を当てた人の悲惨な末路などをネットで見てお金の扱いに対して不安が募る一男。
そこで、一男が頼ったのは起業して大金持ちになった学生時代の友人、九十九(高橋一生)だった。
お金の扱いに関して相談をしにいった一男だったが、お金をまずは使ってみよう。と言われパーティーを九十九の家で開くことになった。
パーティーでお酒をめいっぱい飲んでしまった一男が翌朝目覚めると、一男の3億円がこつ然と消えていた…そして九十九も。
九十九の行方を探す中で、様々な人のお金との付き合い方に触れながら、家族や九十九との友情について考えを深めていく。
一男と九十九の友情があつい
3億円と九十九の行方がわからなくなったとき、これはただのそういう裏切り系の話かと思ったのですが実際は真逆で…
小説を読んでいないからこそストーリー序盤は
と九十九への恨みが私の中ででてきました。
だからこそ、中盤から徐々に回想の中で明らかになる2人の関係性を知っていくと素晴らしい友情だなと思い、思わず涙も…
中盤からは、私も一男と一緒で九十九はなにかの意図があって3億円を持っていっただけできっと戻ってくると思ってました。
その意図がまさか落語に通じるとは思っていませんでしたが…
お金の扱い方について考えるきっかけになる
ストーリーから最終的に浮き上がってくるメッセージがあるとすれば、それは
お金に振り回されずお金以外の大事なものをきちんと見るように
というものかなあと個人的には受け取りました。
3億円とともに消えたしまった九十九を探す過程で、一男は九十九の元同僚の億万長者たちと出会います。
彼らはそれぞれお金の存在に対して考えを持っており、映画を見ながらどの考えに一男は影響を受けるんだろう?と見ていました。
はたまた、自分はお金に振り回されていないだろうか?と考えるきっかけになりました。
独特な役回りだけど違和感のない演技
億万長者たちの生活が垣間見えるこの映画。
その億万長者を演じる北村一輝や藤原竜也、変なキャラなのに演技に一切の違和感がなかったのがふと振り返るとすごいなと思いました笑。
普通にやったら絶対わざとらしかったりするのにそのわざとらしさがなくて。
あとは、九十九を演じる高橋一生。
九十九はしゃべるときにどもってしまう人なのですが、かなり自然に演技されていました。
没入感的には、違和感ないことってとても大事なポイントだと思います。
イマイチポイント
しいてよくわからなかったポイントを挙げるとすると
最後の自転車をあげるシーン
一男が妻と離婚の話をするときに、お金があれば一緒に暮らせるし好きなもの食べれるしなんだってできる!と話す一男に対してそういうことじゃないという態度を取っていた妻。
なのに最後の自転車もらったシーンで微笑んでいた(喜んでいた)のはなぜ…?
一男の手紙にあった「あのお金」というのは宝くじのお金ということなのかそれとも他にもっと意味があるのか…
落語の芝浜のストーリーがわからない
ストーリーの最後に芝浜の内容を知っているかいないかで九十九がなぜ3億円をもって行方をくらましたのかの理解度が変わってくると思います。
ただ、芝浜の内容に関しては映画の中では述べられていないので微妙だったなと…
※小説読んでなくて映画から見る人は芝浜の内容理解してから行ったほうがいいですよ!
こちらの記事も参考までに↓
億男に出てくる古典落語【芝浜】ってどんな内容?わかりやすく紹介!
まとめ
以上、映画「億男」についての感想をつらつらと失礼しました!
総じて良作だったと思います!ストーリーのテンポもよかったし。
小説も読んでみたいなあと思いました。