今回は、今年読んだマンガの中でも特に面白かったマンガ「約束のネバーランド」についての感想をまとめてみたいと思います。
約束のネバーランドとは
- 週刊少年ジャンプにて2016年より連載されているマンガ
- 原作は白井カイウさん、作画は出水ぽすかさん
- 連載開始以来、複数の受賞をし2018年にはこのマンガがすごい!オトコ版1位を獲得
- 2019年1月からはアニメが放映予定
- 鬼のための食用肉として育てられていた施設の子供たち。その事実を知った主人公らは、自らの命と家族同然の施設の仲間を救うために困難に挑んでいく。
あらすじ
とある孤児院。主人公のエマを初めそこでは子どもたちが母親代わりの女性に愛情を注がれのびのびと育てられていた。
子どもたちは6歳から12歳までの間で里親に引き取られることが決まっている。
あるときエマと同い年のノーマンは、里親の引取が決まったコニーの忘れ物を届けに普段は足を運ばない孤児院の敷地の門まで鍵をこじあけて来てしまった。
そこで目にしたのは、なんと、トラックの荷台にのせられたコニーの死体。
ショックと驚きを隠せないエマとノーマンだったが、その時誰かがやってきてトラックの下にとっさに隠れる。
そこで見たものは、怪物のような姿をした鬼と呼ばれる生き物だった。
鬼の会話で、エマたち子供たちは、鬼の食用人肉として施設で育てられ出荷される運命にあるということ、愛情を注いで育ててくれていた母親もその事実に加担しているということを知ってしまう。
なんとかバレずに施設までもどったエマたちは、なんとかして自分たちの命と家族同然の施設の子供全員の命を救う方法を考え始める。
どうにかして施設から脱出する作戦をたてるなか、ノーマンが出荷されることになってしまったエマは…?!
良かったポイント
減速しないストーリー展開の速さ
なんといっても、気持ちいいのがストーリー展開の速さ。こちらが心配するくらいストーリーの展開が早いです。笑
最初のストーリーの山は、孤児院の施設を脱出するところまでで、そこまでの展開が早いのはうなずけます。ですが、それ以降も展開の速さは衰えることなく、すでに10巻まで出ていますがまんねりするということもなく読み進められます。
こまめに何かハプニングが起こったり困難が起こったり、割とヒヤヒヤするシーンの連続かもしれません。それゆえ、先の読めない展開となり続きがますます気になってしまう、そんなマンガです。
1話目から没入してしまうストーリー設定
設定については、進撃の巨人とすこし似ているかなと思いました。
自分たちの世界と外の世界の間には壁があって、外の世界に出ることはできずどうなっているのかもわからない。進撃の巨人の場合は、人間は巨人に食われる対象であり、約束のネバーランドでは、鬼に食われる対象となっている。
画のタッチ含め、なんとなくファンタジーでのほほんとした感じが漂う出だしだが、それだけに1話目から信用していた母親同然の人が実は裏で手を引いていた、里親に引き取られたはずのコニーがなぜか死体となって鬼に連れて行かれていた、など突然明らかになるパンチのある設定に一気に引き込まれてしまう。
施設から外へ脱出するまでの展開はまるで刑務所から脱獄するかのようにスリリングでいて戦略的。プリズンブレイクを思い出しました。
理不尽さゆえにキャラクターに共感できる
主人公たちが置かれた境遇はもとより、主人公たちの敵である施設の母親の境遇さえ共感できてしまいます。
もともと施設で育てられた子供のうち、優秀な女の子は出荷されて死を選ぶか、いくつか存在する施設の母親になるしか生きる道がありません。
胸にチップを埋め込まれていて、一歩でも施設からでたら電流を流されて殺されてしまうという設定。。施設の中でいかに良い暮らしをするかということしか追い求められない人生なのです。
その人の置かれた状況や世界が理不尽すぎて、敵であっても共感してしまうのも、一つ特徴だなあと思いました。
まとめ
以上、約束のネバーランドについて感想をまとめてみました。
あらすじを読んで気になった方はぜひ読んでみてください!