こんにちは!
にわか話題になっている『パッドマン 5億人の女性を救った男』はもうご覧になりましたか?
私はインドから日本へ帰国する飛行機の中で見ました。
起業家視点から、ラクシュミー(主人公)のぶれない熱意はとても素晴らしかったです!
今回はあらすじとキャスト、そして実話をまとめてみました!
パッドマンのあらすじ
引用:https://eiga.com/movie/89723/photo/
これは、安価で安全な生理用ナプキンの開発と普及に人生を捧げた実在の人物の話。
生理用ナプキンの開発と普及って、いつの時代の話?
って思うかもしれませんが、なんと舞台は2001年のインド。
インド国内における生理用ナプキンの普及率はなんと12%だったそうです。
課題の発見
インドの小さな村で新婚生活を送る主人公の男ラクシュミ。
ある日、妻が生理の時に掃除にも使わないような不衛生な布を使用していることを知りました。
そんな汚い布を身体につけているとは…と衝撃を受けたラクシュミは、TVCMで見た清潔なナプキンを買いに行きます。
しかし、そのナプキンはなんと55ルピーもする高価なもので、妻にはそんなものは使えない!と言われてしまいました。
しかし、ラクシュミはナプキンを開けてみてびっくり。
中身はただのコットンじゃないか…なぜ55ルピーもするんだ…
こうして、大抵の女性たちが手をだせない高価なナプキンしかなく、彼女たちは不衛生で汚い布を使わざるを得ない状況だという事実を知ってしまったのでした。
55ルピーは当時の物価でどれくらい?
以下公式HPのコラムを参照。
チェンナイの中華ファーストフード店の
・野菜焼きそばが23ルピー、チキン焼きそばが32ルピー
・ソフトドリンクやコーヒーが1杯5ルピー
55ルピーは、当時のドリンク1杯の11倍もの値段でした。
それでも、ファーストフード店の物価は貧しい人々にとっては少し高めだったのではないでしょうか?
とすると、55ルピーはやはりガヤトリが尻込みしてしまう値段だったのですね。
解決策の開発
中身がただのコットンとわかればこちらのもの!
とばかりに、どうしても既成のナプキンを使ってくれない妻の安全のためにラクシュミは自分でナプキンを作り始めました。
そして、それを妻のガヤトリに使って欲しいといって渡し彼女も今夜は使うことを約束してくれました。
しかし、明くる朝またしてもガヤトリがあの汚い布を干しているところを見てしまったのです。
聞けば、使ってみたもののまったく使いものにならずに服をよごしてしまった、その汚れた服を寝ずに洗わなければならなかった、と。
さらに、頼むから、もうナプキンは作らないでくれ、村人に知られたら恥ずかしくてどうしたらいいかわからない、女のことに首を突っ込まないでくれ。とも。
ラクシュミはそれでも妻の身の安全を思う一心でナプキンの改良を続けていきました。
村八分になりどん底になるも試行錯誤を続ける
製品を改良したのはいいものの、試してくれる人がいなくては話にならない。
しかし、妻のガヤトリは試してくれないので医学系の女子学生に頼んだり、近所の初潮の子にこっそり頼んだり…
しかし、誰もそのナプキンを使ってくれる人はいませんでした。
そんな動きが村人にばれてしまいます。
ラクシュミは村人からも、母親や妻からも見放され村を出なくてはいけなくなりました。
家族に見放され、妻と離され、一人になり知らぬ村に越してきたラクシュミ。
それでもナプキンの改良をやめませんでした。
そしてとうとう、安くナプキンを製造する機械をつくることができたのです。
ついに顧客からのフィードバック
しかし、使ってくれる人がいなければ良いのか悪いのかもわかりません。
なすすべなく過ごすラクシュミの前に、首都デリーから来たリベラルな女性パリーがたまたまナプキンを探しており、最初の顧客となってくれたのです。
ラクシュミの作った機械を見てパリーは、ラクシュミにデリーのIIT(インド工科大学)で行われる発明コンペに出るよう推薦する。
そのコンペで見事に賞を受賞したラクシュミ。
大金が手に入るも、自分が欲しいのはお金ではない、と村に戻ってしまう。
通称IIT、インド工科大学とは?
以下公式HPのコラムを参照。
国立のチェーン校でインド全土に23ある。
IITはそういった理数系の頂点に立つ大学であり、一説には「MIT(マサチューセッツ工科大学)に入るよりIITに入る方が難しい」と言われるほど。
Google CEOサンダー・ピチャイさんもここの出身です。
5億人の女性を救うために邁進
村に戻ったラクシュミは、村の女性たちにナプキンを広めようと奔走する。
しかし、やはりうまくいかない。
そこへデリーにいるはずのパリーが…
女性の問題は女性が。そう言ってパリーが村の女性たちに話すと次第にみんなナプキンを使ってくれるようになったのでした。
その村でナプキンを製造し、その村の女性に売り使ってもらう。
このビジネスモデルでインド中の村々を訪れて安価で安全なナプキンを広げていったのでした。
最後には、ラクシュミの国連での演説シーンがあります。
この演説シーンはとても良かったです。
キャスト
ラクシュミ(アクシャイ・クマール)
引用:http://www.padman.jp/site/
ボリウッド映画界トップ男優の一人なんだそうですが、見たことなかったです。
結構渋めですよね…笑
1967年生まれなのでもう50過ぎているんですね。
にしては奥さん(ガヤトリ)が若かった…
パリー(ソーナム・カプール)
引用:http://www.padman.jp/site/
こちらもトップ女優の一人。
ほんと、見ていてお美しかった。。
インド人はほんと綺麗な人は見とれてしまうほど綺麗。
なんと父親の兄はマダムインニューヨークのプロデューサーなんだとか!
ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)
引用:http://www.padman.jp/site/
演劇出身の女優さんだそうです。
この方も、ソーナム・カプールとは違った魅力がありますね。
顔立ちがはっきりしていて目も大きくて可愛らしい。
映画の元になった実際のお話
公式HPやニュースにも載っていますが、この映画は実話に基づいています。
実際の人はアルナーチャラム・ムルガナンダムさんといいます。
スペル、Arunachalam Murugananthamだからムルガナンダムってゆうかムルガナンthaムですね←
彼は、タミルナードゥ州の機織り職人の家に生まれ、14歳までですが学校に通っていたそうです。
映画では、デリーのIITでコンペに参加していますが、実際ではチェンナイのIITで機械をデモンストレーションをしそれが草の根テクノロジー発明賞を受賞しました。
2014年には米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたほか、インド政府からは2016年に褒章パドマシュリを授与されました。
彼のTEDのスピーチはこちらです!
まとめ
愛する妻のために、なにもかもを失っても屈さない姿に感銘を受けました。
ぜひぜひ見てみてください〜^^