【2019インド選挙】争点は?モディ再選なるか?

【2019インド選挙】争点は?モディ再選なるか?

4月11日本日よりインド選挙の投票が開始となりましたね!

今日は、今回の選挙の争点は何なのか?について書いていきたいと思います。

その前に、2019年インド選挙について…

投票

 

有権者9億人と言われる今回のインド下院総選挙。

昨年暮れ辺りから日本でもインド選挙のニュースが取り上げられるようになり、現与党のモディ政権は危ないのではないか?

と言われていましたが、世論調査によるとパキスタンとの国家安全保障の問題への対応などで与党連合が過半数を上回る見込みとのことです。

対立構造としては、モディ率いる与党、インド人民党(BJP)VS ラーフル・ガンディーのいる最大野党国民会議派(Congress)になります。

各党のマニフェストについては、過去に記事にしてみました。

 

開票日は5月23日です。

双方を比べると色々と違いはあるのですが、ここでは主な争点となりそうな点について見ていきましょう。

争点は?

ざっくりとインド人民党と国民会議派の争点をまとめると、

与党インド人民党(BJP):パキスタンとの問題など国の安全保障に対する公約が柱

最大野党国民会議派(Congress):失業問題など雇用創出や社会保障に対する公約が柱

ということになります。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

その1 国家安全保障

安全

 


インド人民党

・テロに断固反対!テロに対抗する為に、警護隊には多大な権限を与える

・カシミール地方に住む人々に対する優遇措置憲法35Aを廃止する

 

えこ
憲法35Aとは、インド国内の他の州とは違い、「公共事業の仕事や、土地の購入権、奨学金、またそのほかさまざまな補助金や社会福祉をジャム・カシミール州の住民へ特権的に与える特別な憲法

国民会議派

・カシミールのような地域において、警護隊に多大な権限を与えるAFSPAを見直す=権限の縮小

 

えこ
AFSPAとは、軍特別権限法ともいい、これにより軍は、令状なしでの建物の捜索、容疑者の拘束、狙いを付けての(威嚇でない)銃撃まで含む広範囲の権限を与えられています

これを解釈すると、インド人民党がカシミール地方やその他国境付近などの地域においてインド軍の現地での権限を拡大する一方で、国民会議派は縮小していますね。

現政権は今年に入ってから起きているカシミール地方でのパキスタンとの件で、パキスタン国内にあるテロ組織の拠点を爆撃するなど対パキスタンに対して大胆な行動を取っており、それによって世論調査ではモディへの支持が回復しているそうです。

一方、現地での兵が銃撃までも自分の判断で行うことができるという点で、市民を巻き込んでの事件なども発生しているようで、国民会議派はそれを考慮しての今回の公約と思われます。

その2 雇用創出

オフィスビル

 


インド人民党

・国のビジネス環境ランキングを改善していく

国民会議派

・2020年3月までに政府系・民間ともに雇用を創出し、100人以上の従業員を抱える企業は見習い制度を導入する

 

えこ
見習い制度とは、より若年層や高齢者を企業が採用しやすくなる制度で政府からの助成金も出やすい。雇用する側はレベルに応じた賃金を労働者に支払い、雇用される側にとっても実務を学びながらお給料ももらえるという一石二鳥な制度

現状モディ政権で問題になっている失業対策について、インド人民党としては経済全体の押し上げを掲げつつも、特別踏み込んだ内容を掲げてはいないようです。

一方、国民会議派は政府系機関に約60万の雇用をするなど踏み込んだ公約を掲げており、こちらの方が多くの国民に支持されるのでは?と思います。

その3 宗教・マイノリティ

ヒンドゥー教

 


インド人民党

・アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタンからの不法移民のうち、ヒンドゥー教、シーク教、仏教、ジャイナ教、ゾロアスター教、キリスト教を信仰するものに対して、市民権を与える

アヨーディヤにおいて、ヒンドゥー教寺院を再建する

・性同一性障害の人々が普通に暮らし、若者が自営業やスキルを磨けるようにしていく

 

えこ
アヨーディヤとは、ヒンドゥー教の神ビシュヌの化身であるラーマの生誕の地として知られている場所だが、そこにはモスクが建っていたんです。1992年にヒンドゥー教過激派がそのモスクを破壊し、ヒンドゥー寺院の設立を訴えているという状況です

国民会議派

・SC(Scheduled cast:指定カースト)、SC(Scheduled Tribe:指定部族)、女性などマイノリティに対しての残虐な行為を防ぎ、集団暴力やリンチを撲滅する

・下院、そして州の立法機関、さらには中央政府において女性職員の割当を33%確保する


市民権に関しては、対象の中にイスラム教徒が含まれていないなどインド人民党がヒンドゥー教徒に対して優位な公約を掲げる一方で、国民会議派は国内の低カーストや女性に対しての生活の改善を保証しています。

その4 社会保障

貧民街

 


インド人民党

【農家】

・すべての農家に毎年6000ルピー(日本円にして約9600円ほど)を支給し、1~5年の間は無金利の貸付を行う、さらに農業効率化の領域に対しても投資を行う

【貧困】

・5年間で、貧困ライン以下で暮らす人々のパーセンテージを一桁にまで減らす

・2022年までに家を持たない人々やkuchha家屋に住む人々へpucca家屋を保証する

 

えこ
屋根と壁がレンガ、石、セメント、コンクリート、木材でできている場合はパッカー家屋(Pucca)、屋根と壁が泥、竹、草などでできている場合にはカッチャー(Katcha)家屋

【医療】

・75の医療系カレッジと10万5千の医療機関の開設を開設し、遠隔医療についても整備していく

国民会議派

【農家】

・農家に対して特別予算を毎年確保し、農業開発・計画における永久国家委員会を設置する

【貧困】

・インドの中でも最も貧しい20%の世帯に年間Rs.72000ルピー(日本円で約115000円)を支給する

・農村において家を持っていないもしくは家が建てられる土地を持っていないすべての世帯に対して、土地を少しずつ供給する居住区の制度をつくる

【医療】

・協力病院(公共・民間)において、全ての国民に無料の診断、外来治療、薬、入院を保証し、医療分野については2023〜24年までにGDPの3%に相当させる

【教育】

・2023〜24年までにGDPの6%を割り当てる


双方、社会保障の公約を掲げていますが、国民会議派の方がより手厚い内容となっているように見えます。

しかし、インドの専門家によると国民会議派の公約を実行することは不可能であると言っているようです。

手厚い公約を掲げたはいいものの、現政権に対してこれまでの成果を追求する一方で国民会議派も同じようになるのではないかと思う人も多くいるのでは?

まとめ

与党インド人民党(BJP):パキスタンとの問題など国の安全保障に対する公約が柱

最大野党国民会議派(Congress):失業問題など雇用創出や社会保障に対する公約が柱

これに対して、国民投票はどうなるのか気になります…

対パキスタン情勢でモディ人気が復活しているとはいえ、国民の多くが気になるのは雇用や農民、貧困層への対応ではないのかなと思うのですが、、どうなるんでしょうか。

日々情報ゲットしていこうと思います!

 

 

参考URL

記事を書くにあたり下記を参考にしました。

下記に書いてあること+自分の解釈になりますので、もし間違いがあるようであれば教えていただければ幸いです!

アングル:有権者9億人のインド総選挙、主な争点は

「世界最大の選挙」インド総選挙 きょうから投票

 

 

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