こんにちは!
さてさて、もうすぐインドの選挙ですね。
ニュースではモディさん危ないのではと言われておりますが…
私も11日までになんとかキャッチアップをしなければということで手始めにマニフェストを調べました。
今回は国民会議派のマニフェストの英語記事をもとにまとめています。
なぜ国民会議派からかというとモディさん陣営のインド人民党(BJP)のマニフェスト、もしかしてまだ発表になっていない…?
ラーフル・ガンディーとは
さて、その前に国民会議派(Congress)の総裁のラーフル・ガンジーを紹介しておきます。
彼は、歴代の首相の血を引く名門の生まれです。
父親は暗殺されてしまったラジーブ・ガンディー、母親は国民会議派の総裁も務めたソニア・ガンディー。
祖父にはインドの初代首相ネルー、祖母には初の女性首相となったインディラ・ガンディーがいます。
インドに行ったことがある人は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか!
インディラ・ガンディーは、デリーの空港の名前になっていますし、ジャワラルハール・ネルーはデリーにその名前の大学(通称JNU)があります。
そして今回の選挙、ラフール・ガンディーは、頼りなさげに見えますが、精力的に歩き回っているそう。
会議派関係者によると、ラフル氏は、演説でも外交やマクロ経済といったテーマを避け、脆弱(ぜいじゃく)な収入源が社会問題化する農村を徹底して回る“ドブ板選挙”を展開。
現政権の痛いところをつく作戦ですね。
国民会議派(Congress)のマニフェスト
さて、それでは英語記事からマニフェストを見ていきます。
貧困世帯への最低賃金保証スキーム
これ、英語ではこう書いてあったんです。
( ゚д゚)ハッ!
・・・ニャイ?
別名、Nyuntam Aay Yojanaといって、Yojanaはスキームの意味で使われています。
別の記事で補足して書かれていたのは、minimum incom gurantee scheem。
要するに最低賃金を保証しますよ、というスキームですね。
国民会議派は、インドの中でも最も貧しい20%の世帯に年間Rs.72000ルピーを渡すと約束しました。
(1Rsは大体1.6円くらい)
お金は、その世帯の女性に渡されるそうです。
雇用の創出
最優先課題として挙げられたのは、雇用の創出。
政府系・民間のどちらのセクターでも雇用を創出することを約束しました。
役職の新設も含め、2020年の3月までに中央政府の40万の欠員を補充し、州政府にも20万の欠員を補充させるよう説得するといいます。
ビジネスは雇用創出とより多くの女性の雇用につながるので報奨が与えられ、100人以上の従業員を抱える企業は見習い制度の導入をしなければならないそうです。
( ゚д゚)ハッ!
すみません、直訳しましたが、見習い制度・・・?笑
以下は、オーストラリアにおける制度なのですが、ほぼ一緒の意味であると推測します。
平たくいえば見習制度で、企業は一定の条件を満たせば、見習就労者に対しては等級に応じた賃金を払うだけ(年齢によっても違うが、半額位で済む場合もある)で済み、政府からの助成金を受け取ることもできます。
こういった制度を利用することで、若年層や高齢者でも、企業は比較的気軽に採用を決めることができます。
被雇用者側にとっては、お小遣いを稼ぎながら実務能力を身に付けることができるという、一石二鳥のシステム。
農家
国民会議派は、農家に対して特別予算を毎年確保するといいます。
農業開発・計画における永久国家委員会を設置するとも約束しました。
医療
医療分野については新たに法を制定し、公共の病院と協力してくれる民間の病院において、全ての国民に無料の診断、外来治療、無料の薬と入院を保証するとしています。
医療分野については予算を倍にし、2023〜24年までにGDPの3%に相当させるといいます。
GST
GSTに対しては、1つの適切な税率、輸出への非課税、必要不可欠な商品に対しての免税という形で簡単にするとしています。
教育
教育分野に関しては、予算を倍にし2023〜24年までにGDPの6%を割り当てることが約束されました。
女性への指定枠
下院、そして州の立法機関において、さらには中央政府においても女性の割当を33%確保することを約束しました。
家と敷地への権利
農村にいる、家を持っていないもしくは家が建てられる土地を持っていないすべての世帯に対して、土地を少しずつ供給する居住区の制度をつくると言っています。
犯罪
SC(Scheduled cast:指定カースト)、SC(Scheduled Tribe:指定部族)、女性などマイノリティに対しての残虐な行為を防ぎ、集団暴力やリンチを撲滅し、加害者が罰せられないでいる状態を終わらせることを約束しました。
女性に対するレイプ事件などはよく国際的にも取り上げられていますが、マイノリティであるムスリムの人々や、カーストの低い指定カーストの人々なども被害にあっている方が多いと、ニュースを見ていて思います。
アダール(Aadhaar)
プライバシーに関する法律を通し、アダールの使用をもともとの目的に制限するといいます。
アダールは、日本でいうマイナンバーのような制度ですが生体認証の登録をするという意味ではより進んだ形での導入となっています。
2009年から導入されているようです。
Aadhaarという言葉には「基礎」や「支持」という意味があり、なりすましによる金融取引の被害を防ぐことをプロジェクトの目的としている。
もともとの目的としては、金融取引の被害を防ぐことだったんですね。
選挙資金
選挙の時に認められた政党に対して割り当てられる国の選挙基金のようなものを立ち上げると約束しています。
軍特別権限法
今年に入ってからもカシミール地方でのパキスタン軍とのやりとりがニュースになっていますが、そのような地域において多大な権限を警護隊に与えうる、軍特別権限法(AFSPA)について見直すことを約束しています。
今までこのような法について知らなかったのですが、調べてみると一番最初にこのAFSPAについて廃止を求める女性のハンストの記事がでてきました。
その記事によると、AFSPAについて下記のように記載されています。
AFSPAによって、軍は、令状なしでの建物の捜索、容疑者の拘束、狙いを付けての(威嚇でない)銃撃まで含む広範囲の権限を与えられている(CNN)。
以上、国民会議派のマニフェストのまとめでした。
次はインド人民党のマニフェストをまとめるつもりです。
参考にしたページ
今回は、こちらの英語の記事を参考にしてかきました。
あとは、モディさんに関しての本も。