こんにちは!
結婚式の引出物などで今治タオルが入っており、その手触りが気持ちよくてとても嬉しくなりました。
今でこそ今治タオルって有名ですよね。
でもなんでそこまで有名になれたんでしょうか…?
名前だけはいままで知っていたものの、なぜいつ頃から有名になったのかはぜんぜん知らなかったので調べて見ました!
あの有名な今治タオルとは?
あの見慣れたロゴマークの今治タオルは、今治タオル工業組合という組合に属している100以上のメーカーがつくったタオルのことを言うそうです。
参照:今治タオル工業組合
昔からその立地によりタオルの一大産地でしたが、海外からの安価なタオルの流入により生産量は減る一方だったとか。
転機となった今治タオルプロジェクト
そんな今治タオルの転機となるプロジェクトが2006年に始まります。
このプロジェクトの最大のポイントは、佐藤可士和さんが入っているという点だと思います。
…うーん?私自身も名前だけは聞いたことがあるものの、実際何をしたひとなのかというとわからない。
調べてみると、クリエイティブディレクターと書いてある。
主な仕事は、ユニクロや楽天グループのグローバルブランド戦略、セブン-イレブンジャパン、ヤンマー、三井物産、本田技研工業の軽自動車「N」シリーズのブランディングプロジェクト、国立新美術館のシンボルマークデザインとサイン計画…
すごい。。
あの有名なユニクロ、楽天、Tカードなどのロゴも手がけているんですね。
今回、このプロジェクトに関する本を読んだのですがその中で私が佐藤可士和さんをすごいと思った点、それはブレずに本質を見続けるということでした。
プロジェクト成功の鍵
私が思うに、ほかのひとができずに佐藤可士和さんができること、それは上にものべたように本質的な価値にフォーカスし続けられること、だと思います。
そしてそれが今治タオルを全国区の知名度に押し上げた要因だと思いました。
佐藤可士和さんは、その本質的価値を「安心・安全・高品質」と捉えました。
だから、どんな繊細な模様をも織れる技術を持っていたとしても真っ白な最高のタオル、にこだわりました。
プロジェクトの発表には40社以上のメディアが集まっていたよう。
そんなのみると、やっぱり成功したのはもともと有名な人がプロジェクトに入ったからじゃん…と思ってしまいますが、さすがだなあとおもったのはここから。
有名になった後もコンセプトをブラすことがありません。
知名度や信頼性で商品が売れるようになると、本質的価値を維持し、さらに高めていく努力がおろそかになるケースは多々ある。飲食店を例にすれば、テレビや雑誌で紹介されて行列ができるほどに繁盛し店が、店舗を大改装したり、支店を出したり、通販ビジネスに乗り出したりするうちに、客離れが始まることも珍しくない。こういうケースは、“味”という本質的価値を守ってきたブランディングの姿勢が利益を上げるため、あるいは増え続けるお客さまへの対応というプロモーションの発想に変質してしまった結果と言っていい。
引用:『今治タオル奇跡の復活ー起死回生のブランド戦略ー』
店舗を出すとその元を取るために、お客さまの要望が次々とでてきてそれに対応するために、気づけばブランドのコンセプトから離れた施策を行ってしまうことってよくありますよね。
そこをいかにブレずに向き合い続けられるか、がブランドを築くためのポイントなのだなあと思いました。
参考図書
今回、こちらの本を読んで記事をかきました。
より詳しく知りたい方はぜひ。