以前、IKEUCHI ORGANICの表参道のお店にお邪魔しました。
そして、その後10月はじめにお店で開催された「種からタオルへ」というコットン製品が出来上がるまでのお話を代表の池内さんが直々にしてくださるというイベントに足を運んできました。
今回は、その中で気になったポイント「赤ちゃんが食べられるタオル」について調べてみました!
IKEUCHI ORGANICとは?
IKEUCHI ORGANICさんは、愛媛県今治発のタオルメーカーです。
ただ品質だけを追求するタオルメーカーではなく、最大限の安心と最小限の環境負荷でタオルをつくるという考えのもと、オーガニックコットンを使用したり風力発電を利用してタオルを織ったりしています。
タオルを始めとした寝具類を肌触りの異なるさまざまな種類で揃えてあります。
東京・京都・福岡にそれぞれ販売店が、今治にファクトリーストアがあります。
そんなIKEUCHI ORGANICさんは、2073年(創業120周年)までに「赤ちゃんが食べられるタオル」をつくることを宣言しているのです!
赤ちゃんが食べられるタオルって?
赤ちゃんが食べられるタオル。
この宣言を初めてみたときは、「???」とはてなが頭にいっぱい浮かびました。笑
食べるって、本当に食べられるっていう意味で…?
今も赤ちゃんがなめても安全なタオルなのに舐めるのと何が違うのかな…?
などなど。
赤ちゃんが舐められるタオル
そうなんです。実は、現在すでにIKEUCHI ORGANICさんのタオルは赤ちゃんがなめても安全とされています。
IKEUCHI ORGANICさんは、タオルを「食品」として考えており工場の基準も食品工場と同じものを取得しています。その基準に則ってタオルを生産しているのです。
私たちの創る製品は“食品である”という考えから、本社工場は織布工場から食布工場へ変貌を始め、2015年に食品工場の安全基準ISO-22000を取得しました。現在は、食品の安全基準HACCP(ハサップ)に準じてIKEUCHI ORGANICの製品は生産されています。
なんか、タオルの工場なのに食品工場の安全基準を獲得してしまうなんて、良い意味でぶっ飛んでるなあと思います。
少なくともああ、本気なんだなあってすごく伝わります。
ということで、食品安全管理の基準に則り、かつ染色などの工程でも重金属が含まれたものを使用しないなど赤ちゃんが舐めても安全といえるタオルを作り上げています。
ちなみに余談になりますが…
ユニークだなと思ったのが今治の工場にある浄化施設のお話です。染色などで使用した排水を浄化するため、バクテリアを使用して長時間かけて処理しているそうです。
そして処理された水の通り道?(正確な場所は忘れました)になんと鯉を飼っているのだそうです。鯉も生きられるくらいきれいで問題のない水を排水していますよ、ということになるそうです。
人間が消化できないセルロース
さて、話は戻り、ここでさきほどの疑問です。
舐められると食べられるって何がどう違うの?
(そもそも食べられるようにする意味あるの…?という疑問は置いておいて…私は子供がいないのですが、誤ってタオルを食いちぎって食べちゃったりするなどのリスクに対してということでしょうか)
池内さんのお話の中で回答があったのですが、それにはコットンの主成分であるセルロースが関係してくるそうです。セルロースって聞いたことあるけどなんぞや?って思いますよね。
わたしも知らなかったので調べました。するとこんな答えが出てきました。
セルロースとは、コットン(綿) 麻やレーヨン ベンベルグ アセテート等の主成分で、植物のほとんどは この成分よりできてます(植物細胞の細胞壁の主成分、全植物成分の1/3を占めると言われてます)。自然界に最も多く存在する炭水化物(有機化合物)です。
そしてこのセルロース、人間は消化することができないそうです。
消化できるタオルへ
お話の中で池内さんは、
- 食べられるとは、仮にミキサーにタオルをかけてそれを飲んでも問題がないタオルを作る
- タオルはセルロースでできており、人間の体内で消化できないのでそこを解消していく
とおっしゃっていました。
つまりそれはコットンの主成分のセルロースを人間が分解できるかたちにしたタオルを作るということなんだろうと思いますが、果たしてそのHowの部分は全く想像がつきませんでした笑。
ただ、先程も書いたとおりお話を聞いている中で、言動が一致している会社さんで本気でそれを目指しているというのがとても伝わってきました。
きっと食べられるタオルができると思います。
まとめ
以上、IKEUCHI ORGANICさんが目指す赤ちゃんが食べられるタオルとはどういうことなのかまとめてきました。
興味のある方はぜひお店に足を運んでみてください。